人工木、天然木、植林木を簡単に説明すると
人工木・・・メーカーなどが生産する、木粉とプラスチックなどで造られた木材
天然木・・・長年の歳月をかけて自然に育った木を伐採して製材した木材
植林木・・・林業などで計画的に育てられた木を伐採して製材した木材
人工木 | 天然木 | 植林木 | |
耐久性 | メーカーカタログには耐用年数の明記ないが、かなりの強度である。 熱による伸縮、白蟻に強い。 | 10〜30年以上。 高耐久木材は白蟻、腐朽に強い。 | 6〜7年。 防腐注入材10年位。 |
色調 | 色バリエーションがある。 経年変化で色あせする。 | 1〜5色あり、経年変化でシルバー色に変化する。 | ほとんど一定色。 節が多い。 |
燃焼却 | 製品により、有毒ガス発生(プッラスチック、接着剤燃焼時) | 焼却時のみ CO2発生 | 同左 |
製造エネルギー消費 | 躯体にアルミ使用の場合は、アルミ製造に大量の電力を要する。床原料のプラスチック及び接着剤製造にも、大量のエネルギーを消費する。 | 太陽エネルギーのみ | |
リサイクル | リサイクル可能。ただし回収再生の経路が未整備。オガ屑、端材処理難しい。 | 紙、チップ、バイオ、燃料、パーティクルなどリサイクル多岐にわたる。オガ屑も多用途あり。 | 同左 |
施工後感度 | 製品により表面硬度が大きく疲れやすいものあり。足音が大きい。 | 表面弾力性あり。 | 同左 |
風鳴り | 鋼製束を使用して根太アルミの製品は強風時に風鳴りする。 | 風鳴りなし。 | 同左 |
伸縮度、夏季に滞熱 | 製品により最大5mmの伸縮、最盛期は表面温度が60℃になるものもある。 | ほとんど伸縮なし。熱伝導などが小 | 同左 |
施工性 | キット製品で比較的容易。ただし汎用性に欠ける。 | 現場サイズに合わせた施工ができる。ただし硬質木は切断ビス打ち技術必要。 | 現場サイズに合わせた施工ができる。切断性良 |
構造 | 中空構造のため中空へ入った水が抜けないと、含有の木粉が膨張して劣化の原因になる。 | 水による変化は少ないが、材質により割れ、ネジレが生じる。 | 同左 |
供給 | 工場生産のため大量供給可能。今後さらに中国、台湾の生産が多くなる。 | 供給量少ない。貴重木は銘木の部類に属する。 | 供給多い。 |
品質 | 製品により品質差が大きいので選定に注意する。 大面積施工は差が特に出やすいので注意。 | 同じ樹種でも原木が1本1本違うので、木材の欠点(節、曲がり、ネジレ)は、どうしても多少でてくる。 | 同左 |
将来性 | 大量供給が可能。輸入品がたくさんでてきて、価格はかなり下がる。 | 生産地の資源問題で、供給が減って価格上昇する。資産価値が上がる可能性あり。 | 供給、価格は安定的。 |
材質 | 森林保護、環境保全の問題で今後は使用が増える。使用成分の確認が必要。規格が統一されているので施工性は良い。 | 吸湿性や調湿性もあり長期にわたる満足感。自然の恩恵で癒しの空間が得られる。材質は硬いので、加工性に難がある。 | 材質柔らかいので、DIYに向いている。針葉樹は水に弱い。 |
注意点 | 経年変化の実績が少ないので、今後の観察が必要。 | 湿気、海水の多い場所はウリン材など高耐久木材がおすすめ。また土中埋め込みも同じ。 | 小径木、芯持材が多いので割れ曲がり生ずる。 |